健康長寿を実現する「年代別の生き方」 6千人超の高齢者を診た専門医が指南
老いと闘うか、受け入れるか、と言い争ったところで、年代によって「老い」の程度や中身はまるで違う。だったら年代別の傾向を知って、適切な対策を講じることに勝る策はない。老年医学が専門の和田秀樹氏が、年代別に見た医学的に正しい生き方を指し示す。
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日本人の平均寿命は、戦後間もない1947年に初めて統計が取られたときは、男性50.06歳、女性53.96歳でした。それが2020年には男性81.64歳、女性87.74歳です。
与えられた時間が30年も増えれば、その期間をできるかぎり若々しくすごしたい、と考えるのは、人間として自然なことです。...