欧米人がネットで良く買う日本の「お菓子」「筆ペン」「味噌」「ヤクルト」とコロナの意外な関係
グラタンに味噌
日本のお菓子は、品質が高いと評判だ。
「100円程度のビスケットでも軽やかな風合いになるようにいくかの油脂を組み合わせています。グミは、ビタミンが入ったものから濃縮した果汁がたっぷりと含まれたものまであります。ヨーロッパのグミは果汁はほとんど含まれず、砂糖とゼラチンで固めただけの無骨なものばかりです。日本の菓子はパッケージも少量のものを個別包装するなど、衛生にも気を遣っていて、海外の人は大変驚きます。それで何種類ものお菓子をネットでまとめて大量に購入するのです」
欧米でもコロナ禍で、家で庭仕事をする人が増えている。
「樹木を剪定する道具として総合電動工具メーカーのマキタ(本社・愛知県)の商品が人気です。元々プロの大工や電気工事士がマキタの製品を使っていましたが、一般の方も買うようになっています。マキタは品質が高く、カスタマーサービスも充実していて、替えのパーツも豊富です。口コミで人気が急上昇しています」
欧米では、日本の新型コロナによる死者数が少ないことが注目を集めている。
「欧米の先進国と比べると、日本の死者数は桁違いに少ない。死者や重傷者が少ないのは、肥満率が低いからだと欧米の人は分析しています。肥満になると、免疫力が低下します。日本人は味噌や醤油など、発酵食品を多くとっているので腸内環境が整い免疫力が高いのではないかと言われています」
そのため、ネットで味噌や醤油を買う人が増えているという。
「味噌は、味噌汁にするのではなく、グラタンのホワイトソースに入れたり、サラダのドレッシング、魚や肉のソースに使ったりしています。欧米では、ラーメンといえばとんこつが人気でしたが、最近は味噌ラーメンが人気です。醤油は、野菜炒めやステーキ、スープなどに使われています。キッコーマンのオーソドックスなものが人気でしたが、最近は小豆島の醤油など、高級な醤油の人気が高まってきました」
腸内環境を整えるために、ヤクルトの人気も急上昇している。
「ヨーロッパでは、ヤクルトは10年くらい前から売っていますが、高級店にしか置いてありませんでした。ところが最近は、庶民的な店にも並ぶようになったのです。ヨーロッパのヨーグルトドリンクに比べると倍の値段なのにかなり売れています。ヨーロッパのヤクルトのCMは、日本のミステリアスなイメージや健康というテーマを前面に出したものとなっています。欧米人は日本に対して、健康で長寿というイメージを抱いているようですね」
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