炎上の白井一行球審はキレやすいことで有名だった……野村克也監督は「お前らの誤審で、俺がクビになる!」と激高

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ストライクゾーンへの疑問

 そして最後に紹介するのが、阪神で活躍したランディ・メッセンジャー投手(40)のケースだ。デイリースポーツの記事から、該当する部分を引用させていただく(註9)

《立ち上がりからストライク、ボールの判定に苦しんだ助っ人右腕》

《マウンド上で判定に対して表情に表すようになり、なおも2死一、三塁から菊池に右前適時打を浴びた。さらに満塁と傷口を広げ、フルカウントから松山に投じた直球はストライクと判定されてもおかしくなかったが…結果は押し出し四球。ここでマウンドからホームへ歩み寄り、暴言を吐いて退場となった》

《白井球審のストライクゾーンは試合を通じて一定していなかったように映った。バックネット裏からはファンの怒号と疑問視する声が飛んだ》

信頼回復は可能か?

 NPB(日本野球機構)の公式サイトによると、白井氏の審判員歴は今年で26年目。昨年9月には通算1500試合出場を果たした。

 先にお伝えしたとおり、新聞記事のデータベースによると、白井氏はこれまでに16回の退場を宣告している。

 44歳という年齢から、報道では“中堅”の扱いを受けることもあるが、キャリアとしてはベテランと言っていいだろう。

 となれば、審判としての経験不足から、退場処分を連発しているというわけではなさそうだ。

 2012年6月、サンケイスポーツは「史上最長37年!尊敬され愛される名審判」という記事を掲載した。大リーグで歴代最長となる37年間にわたって審判を務めた、ブルース・フローミング氏(82)のインタビュー記事だ。

 インタビューでフローミング氏は、通算の退場宣告数は計96回だったと振り返り、次のように述べた。

《「(退場宣告の)ほとんどが(審判になって)最初の5、6年。監督や選手から信頼されるようになったら、抗議されなくなるから退場(宣告)も減る。最後の10-15年は1シーズンに2、3回のはずだ」》

 果たして、白井氏が監督や選手から信頼される日は来るのだろうか。

註1:ツイートを引用する際、改行を省略したものがある。

註2:日本ハム・中日オープン戦 日本ハムのセギノールが暴言はき退場(スポーツ報知・2004年3月19日)

註3:オリックス ローズ暴言退場 最多更新14度目(デイリースポーツ・2009年8月28日)

註4:ロッテ・井口監督、白井球審のマウンドへ詰め寄る場面に「球審ももっと冷静にやらないと」(サンケイスポーツ電子版・2022年4月24日)

註5:ソフトバンク楽天15回戦 楽天 山崎武が白井球審への侮辱行為で退場処分(日刊スポーツ・2010年7月18日)

註6:燕、荒れアレ逆転負け…小川監督が審判に怒(サンケイスポーツ・2012年7月8日)

註7:判定に両手広げて…ミレ退場で燕お手上げ(日刊スポーツ・2012年7月8日)

註8:プロ野球 ヤクルト 問題提起へ 審判技術向上(スポーツニッポン・2012年7月9日)

註9:<2018 金本阪神 執念>メッセ 自身初 暴言退場 悪癖再発、二回に… 押し出し四球に激高…一夜で陥落 金本監督「想定外?もちろん」 台無し鯉3連倒 広島5―1阪神(デイリースポーツ・2018年4月13日)

デイリー新潮編集部

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