昨年「GI」5勝の若手ホープ「横山武史」、社台ファーム代表が語る不振の理由

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社台ファーム代表が見る横山武史

 横山武史ジョッキーは果たして、本当に武豊を超える天才なのか、そして、不振の原因とは――。横山家とも親交があり、日本競馬界の中核を担うホースマンで、大手生産牧場・社台ファームの代表を務める吉田照哉氏(74)に訊ねた。ちなみに今年の桜花賞馬・スターズオンアースは、社台ファームの生産馬である。

「競馬なんてそんなもんだよ。そんなに毎回毎回うまくいくものじゃない。神様じゃないんだから、毎回勝てるわけないんだから」

 と一蹴した上で、

「スランプに陥っているように見えるけど、武史くんは、単に去年の出来がよすぎただけですよ。枠順もあるし、何より、馬のコンディションが大きい。(桜花賞で大敗した)ナミュールは実際、パドックでもそんなによく見えなかった。それでも、前走の着順なんかで馬券は売れるから、1番人気になるけど、そんなに毎回毎回、馬がベストの状態でレースに臨めるわけじゃないんですから」

 武史ジョッキーについては、

「小さい頃から知ってるけど、ジョッキーのセンスのかたまりみたいな子でね。お父さんもだけど、才能あるなと思います。あと、体格も小柄で、恵まれてるね。しかも、それだけじゃなく、明るくて爽やかで、屈託のない性格。伸び伸び真っ直ぐ育った、いかにも現代っ子だなという感じ。間違いなく、これ(馬界)を背負っていく一人でしょう」

デイリー新潮編集部

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