二階派からまたも退会者が ナンバー2・武田良太が派閥を割るといううわさも

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 来るもの拒まず――。

 二階俊博元自民党幹事長のもと、そんな姿勢でひたすら拡大路線を突き進んできた二階派こと志帥会。

 他党からの転向組や無所属議員を次々と自派閥に取り込むその手法は、党内の他派から「強引だ」と非難され、また「寄せ集め」などと揶揄されてもきた。

 それでも二階派の結束が揺らぐことがなかったのは、ひとえに二階氏の存在感ゆえであろう。

 政治部記者が言う。

「安倍政権から菅政権にかけて幹事長を務めた二階氏は、その権力を背景に求心力を保ってきた。ところが昨年10月に発足した岸田政権で二階氏は無役に。10月末に行われた衆院選では、二階派が大きく議席を減らす結果となった。ベテラン議員の引退もあったとはいえ、二階氏の政治力が低下しているのは明らかです」

 さらに、今年2月には、片山さつき参院議員の派閥退会を巡って騒動が勃発。

「これも“ドン不在”の証左といえる。昨年10月には武田良太前総務相が派閥ナンバー2の事務総長に就任。二階氏から派閥を引き継ぐ可能性も取り沙汰されていますが、派閥内のタガは緩むばかりです」

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