カムカムエヴリバディでも触れない違和感 NHKが一切認めようとしない戦争責任

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 NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」が終わってから、10日以上が過ぎた。素晴らしいドラマであった半面、唯一にして重大な問題点があったと考える。ヒロインたちとラジオの物語であり、平和への祈りも織り込まれていながら、戦前は唯一のラジオ局だったNHKの戦争責任に一切触れなかった点だ。

 朝日、毎日、読売などの新聞各紙の場合、敗戦後に紙面で戦争責任を認め、反省の意を表し、出直しを誓った。その後もたびたび自分たちの責任を検証している。

 一方、新聞と同じく敗戦時まで国民を大きくミスリードしたNHKが、組織として戦争責任を認めたことは一度としてない(参照:NHK放送文化研究所「放送研究と調査」2017年8月号)。...

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