アントニオ猪木 “失神”の決定的瞬間 伝説のカメラマンが明かす衝撃の舞台裏
「来る!」
直感だった。そうとしか言いようがない。試合開始から20分が過ぎていた。リング外に落ちたアントニオ猪木の後頭部に、ハルク・ホーガンが必殺技のアックスボンバーを見舞い、猪木は鉄柱に頭部を打ちつけダウン。ホーガンは先にリングに上り、フラフラになった猪木がエプロンに上がると、ホーガンは反対側のロープに走る。
もう一度、アックスボンバーが出る!
その次の瞬間のことは正直、覚えていない。無我夢中だった。それしかない。普段、よく使う28ミリのワイドレンズで撮らなかったのはなぜか、今でもよく聞かれる。...