知床遊覧船事故 情報が遅すぎて家族の苛立ちはピークに…「海保の仕切りの悪さ」で大混乱
過去の事故を間違って広報
カズワンが過去に2度事故を起こして、船長が書類送検されていた件の広報を巡っても、不手際があったという。
「23日深夜のレクで、海保は、昨年6月の座礁事故を起こした際の船長は、今回事故を起こした豊田徳幸さんではなく、『別の船長』と言っていたんです。でも、翌日の夜のレクで、同じ人物だったと訂正。20時間も後のことです。すでに各社、記事を出した後だったので、慌てて訂正記事を出すことになりました。ありえないミスです」(前出・地元記者)
道警も海保のサポート役として現場で動いているが、記者たちの間からは「警察や役場が仕切っていれば、もっとまともな情報管理ができていたのではないか」という声も上がっている。
「警察や役場は大きな事故・災害の経験が豊富なため、被害者への接し方も慣れています。明らかに経験の違いが現れています」(同)
一刻も早い全員の安否確認と、運航会社の説明責任が果たされることが望まれる。