司令官を“逮捕”、国防相は不自然な心臓発作… プーチン「大粛清」の意図とは
カメラの前で”核バッグ”を露出
民族浄化が正当化されているなら、虐殺、強姦、略奪などあって当然。行きつく先は、大量殺りくを可能にする究極の兵器、核兵器の使用なのだろうか。
先日、ある葬儀に姿を見せたプーチンの脇で、屈強なスーツ姿の男が黒い鞄を手にしていた。核の発射ボタンを仕込んだ鞄である。
プーチンは最近、カメラの前でこの“核バッグ”を無闇に露出させている。
先の名越氏が指摘する。
「戦術核の中には、戦車から発射できる小型の“戦場核”があります。西側諸国に警告を発する意味で、無人のエリアにそれを発射する可能性はゼロではない」
さらに、こんな見方も。
「プーチンが5月9日の戦勝記念日前に核を使うおそれもある。マリウポリに対する“降伏するならば命を保証する”とのメッセージは、むしろ戦術核の使用を示唆したものとも考えられます」(前出・中村氏)
終局は見えないが、破局は近いのかもしれない。
[4/4ページ]