「ナイルレストラン」オーナーの“性加害”を被害女性が告発 本人の呆れた言い訳
「警察とパイプ」
山田さんが声を詰まらせながら続ける。
「最後にキスしようとしてきたので、後ろにのけ反ると舌を伸ばしてきて唇を舐められました。さらに帰り際に鞄を見ると新札の千円札10枚が……。帰宅後は夫と子どもの顔を見ることができず、全く眠れませんでした。翌日、ようやく自分が性被害に遭ったのだと認識したんです」
まもなく、文京区内の警察署に被害届を提出。その間、ナイル氏から謝罪のメールが来るも、12月に被害届は受理され、強制わいせつ容疑で捜査が行われた。示談は決裂し、昨年7月にナイル氏は書類送検。現在は検察で捜査が続いている。
「ナイルさんは警察とパイプがあるみたいで、被害届を出すのも悩みました。昨夏には心療内科にかかり、PTSDと診断されました。事件後、胸を見られるのが嫌で子どもと一緒にお風呂にも入れなくなって……」
「彼女が金目当てなんじゃないかと思っているの」
では、もう一方の当事者であるナイル氏に千葉の自宅であらましを尋ねると、にやけながら、
「あれは事件でもなんでもないですよ。でっち上げ。不起訴になるんですよ。酔っていて、まあ流れでね。ちょっとイチャイチャして、オトナの男女ならよくある話でしょ。警察にも“これが事件なら人間関係は築けない”“変なのに引っかかったね”と言われたよ。適当に謝っておけば済むと思ったの」
過去のインタビューでは警察官と親しくしており、警察学校で講演もしていると明かしている。まるで、自分なら事件を握り潰せるとでも言いたげな口ぶりだ。
「僕は彼女が金目当てなんじゃないかと思っているの。とにかくこれは記事になりません。何かあったら僕の弁護士に言ってください。えら~い先生ね。警察にも弁護士にも名誉毀損で訴えろって言われているんだから。あ、うちの女房に何か言った? 言っちゃダメよ」
いきなり法的手段を口にし、人を小馬鹿にした態度で保身を図るナイル氏。
「お金は一貫して要求していませんし、警察が呆れているならそもそも被害届は受理してくれません。性加害者は加害意識がないというのは、その通りだと思いました」(山田さん)
わいせつ行為によって刻まれた大きな心の傷。歌舞伎好きの彼女は「ナイル」の店名を見るのも辛い日々が続いている。
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