「スピードワゴン」小沢に再ブレイクの兆し “あま~い”キザ男が時代を味方につけた理由

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ガールズトークも違和感なし

 コラムニストの今井舞氏もこう話す。

「グレーヘアにしたことで、小洒落たオジサンにイメチェンし、女性側がヘンな苦手意識を抱く要素もなくなりました。おまけに聞き上手ですから、ガールズトークの輪のなかにも違和感なく入っていける。“聞く力”という点では、他に南海キャンディーズの山里亮太さんの名前も挙げられますが、山ちゃんよりギャラが安く、スケジュールも押さえやすい小沢さんは、テレビ局にとっては本当にコスパのいい存在になっている」

 最近の小沢は『あざとくて何が悪いの?』(テレ朝系)や『ドーナツトーク』(TBS系)など女性視聴者を意識したバラエティにも進出。活躍の場を広げている。

「交際人数の多いイメージの男性タレントはいまや“女性を見下している”といった反感を持たれかねず、テレビ的にはリスキーな存在になりつつある。むしろ、小沢さんのような“妄想系”タレントのほうが無難という流れになっています」(前出・三杉氏)

 いまだ独身の小沢だが、これまで女性との“お泊り”を写真週刊誌に撮られたことがある程度で、大きなスキャンダルとは無縁。そのあたりも、テレビ局が手を出しやすい理由とされる。

時代の波に乗った?

 各番組が小沢にラブコールを送る背景に、

「多趣味でインドア派の小沢さんは、的を射ているかどうかは別にして、ちょっとしたウンチクを語れるところが大きい。要は場持ちするのです。もともと“俺が、俺が”といった前に出るタイプでもないので、局としてはMC、ゲストのどちらで起用しても番組を構成しやすい」(三杉氏)

 といった要素も。

 もう一つ、業界の潮流にうまく乗ったところも見逃せないという。

「不振から脱して好調の波に乗る『ラヴィット!』(TBS系)のMCを務めるお笑いコンビ・麒麟の川島明さんの再評価がテレビ界で広がっていますが、その流れのなかに小沢さんも入っていると感じます。“第七世代”などの若手芸人だとどうしても番組全体にガヤガヤ感が出てしまう。しかし、それなりに年を重ね、自分の主張を押し付けず、ゲストの話にも耳を傾けられる川島さんや小沢さんのような存在はいまのバラエティには必須となりつつあります」(今井氏)

 もしかして、時代が小沢に追い付いた?

デイリー新潮編集部

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