6月のブラジルとの親善試合、成立した背景は 支払いは3億円超?

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そもそもブラジルと試合する意味はあるのか?

 財布の主は日本協会。しかし協会は、

「コロナもあって収入が激減。昨年度は18億円の赤字で、今年度予算も過去最大の赤字46億円が見込まれている。ブラジル戦は、それなりに集客できれば赤字が膨らむことはないでしょうが、懐具合を考えれば、もっとお安い対戦料で済む相手を選んで、少しでも多く収入を得るべきでした」

 親善試合ができる期間は限られる。稼ぎ時を逃してはならないのである。

 そもそもブラジルとやる意味があるのか、という疑問の声もある。

 スポーツ紙記者の話。

「W杯で日本が戦う相手はドイツ、スペイン、そしてコスタリカとニュージーランドの勝者。仮に決勝トーナメントに駒を進めたとしても、相手はおそらくベルギーかクロアチア。南米の国とは対戦がなく、予行演習に不向きです。ブラジルは日本の次に韓国へ出稼ぎに行きますが、韓国はウルグアイと対戦するからブラジルとやる意義はある」

 協会は“欧州勢はネーションズリーグの最中なので来日は困難”と弁明するが、

「例えばウルグアイや同組のガーナは対韓国を想定して日本戦を切望している。格安あるいはタダで来てくれるかもしれないのに」

週刊新潮 2022年4月21日号掲載

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