深津絵里は「カムカム」最大の功労者 関係者は「オファー殺到でも今後も露出は少ない」

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ダメ元でオファー

「深津にとって『カムカム』は13年ぶりの連ドラでしたが、やはりその実力は突出していました。今回3人のヒロインの中では、彼女だけが直接オファーされ、上白石も川栄もオーディションを経て起用されました。もっとも、『カムカム』のプロデューサーは『絶対に断られる』と思いながらも、ダメ元でオファーしたと言っていました」

 なぜオファーを断られると思ったのだろう。

「彼女にはこれまでも出演のオファーはたくさんありましたが、本人はガツガツ仕事をするタイプではありません。きちんと台本を読んで仕事を引き受けるか決めるからでしょう。『カムカム』は実験的な要素の強いドラマですから、プロデューサーは3人のヒロインでやる意義を手紙に書いて直訴したそうです」

 連ドラが13年ぶりなら、映画も17年公開の「サバイバルファミリー」以来、出演がない。本当に仕事を選ぶタイプのようだ。

「自分がやりたいと思った作品しかやらないから、出演した時の衝撃がより大きくなることもあると思いますが、やはり彼女は上手かった。歌も良かったですし、数十年ぶりに母を目にした直後に、歌いながら泣きだす演技には舌を巻きました」

 深津は台本を現場に持ち込まないことでも有名だという。

同世代のライバルは

「連ドラ『空から降る一億の星』(フジテレビ・02年)で深津と木村拓哉と共演した明石家さんまさんが、“現場で台本を見ない、あの2人とは共演しないほうがいい”と自身の番組で話したことがありました。また、映画『ザ・マジックアワー』(08年)で彼女を起用した三谷幸喜さんも、“深津さんは歌でも芝居でもホントにカンの良い人でした。彼女はNGも出さない。もう、鉄の女。絶対に崩れないタイプ”と評したこともありました。やはりあの世代では一番上手な女優だと思った業界関係者は多いと思います。つまり、彼女には本当に良い脚本でないと出てもらえないと再認識したと思います。すでにオファーが殺到しているでしょうが、今後もそれは変わらないでしょうね」

 深津と同じ1973年生まれには、宮沢りえ、篠原涼子、松嶋菜々子などがいる。

「深津同様、ギャラ関係なしに、自分が演じてみたい、輝けるかで作品を選ぶのは、宮沢でしょうね。若手で同じタイプといえば、満島ひかり(36)でしょうか。3人とも映画を中心にドラマや舞台でも演じています。深津の場合、舞台からは6年ほど遠ざかっているので、今後は野田秀樹さんや三谷さんがオファーするかもしれませんね」

デイリー新潮編集部

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