ホークス「工藤監督」は“読唇術”で認定され…判定に納得がいかず暴言を吐いた監督3人

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絶叫がネット上で話題に

 最終的に「(直接)捕球していない」としてフェアになったが、捕球されたと思って帰塁した一塁走者・内川聖一は二封アウトになり、李の記録は中ゴロになった。

 直後、工藤監督がベンチを飛び出し、「2人の審判が違うジャッジをしたら、選手は困ってしまう。打球の判断は誰がするか明確にしてほしい」と猛抗議したが、判定は覆らない。

 そんな指揮官の熱い思いに、ナインが応える。2死一塁から安打と四球で満塁としたあと、高谷裕亮が右中間に走者一掃の二塁打を放ち、5対3と逆転に成功した。その瞬間、工藤監督は左拳を突き上げながら、グラウンドに向かって何事か絶叫した。

 そして、このパフォーマンスが大きな波紋を巻き起こしてしまう。工藤監督が叫んだ瞬間の映像を見たファンたちが口の動きを解読し、「“ざまあ見ろ!”と叫んだ」とネット上で話題になったのだ。

 翌日、工藤監督は「監督としてふさわしくない言葉を言ったことに関して、アンパイアの方に謝罪して受け入れてもらいました。(昨日のプレーは)説明してもらって理解しました」と、神妙そのものの表情でコメントした。

 実際に聞こえていなくても、“読唇術”で暴言と認定され、拡散されてしまうのだから、工藤監督も改めて「口は禍の元」と痛感させられたことだろう。

久保田龍雄(くぼた・たつお)
1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新刊は電子書籍「プロ野球B級ニュース事件簿2021」上・下巻(野球文明叢書)

デイリー新潮編集部

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