遺体に「かぎ十字」の焼き印…ロシアが「民間人虐殺」を繰り返す“明確”な理由

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大量破壊兵器を使用する可能性は

 こうしたシナリオ通りにいかなかった場合、

「もう一つの可能性が出てきます。それが、大量破壊兵器を使うことです。毒ガスで都市ごと殺りくするとか、核兵器の限定使用による降伏要求、などです」(同)

 筑波学院大学の中村逸郎教授(ロシア政治)の話。

「シリアで無差別攻撃をしたドボルニコフを軍事作戦のトップにしたことで、ナチスと思われる人は民間人でも殺していい、というやり方は今後も加速していくでしょう。実態としてプーチンはヒトラーに近づいてきていると思います」

 ヒトラーは戦況が悪化する中で側近らに見放され、最後、自殺の道を選んだ。

「プーチンの場合、軍のクーデターに斃れる可能性もありますが、今後も残虐なやり方を続けることで兵士の士気が低下し、民意が離れて孤立を深めていくことも考えられます。最終的にはプーチンが自分で命を絶つしかない、ということになるかもしれません」(同)

 歴史は繰り返す。いくらテクノロジーが発展しようと、人間の愚かさはそう簡単には変わらない。

週刊新潮 2022年4月21日号掲載

特集「プーチン『ヒトラー化』の末路」より

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