玉木代表こそ「ザ・自民党」 参院選後に「国民民主」が自公連立参加の実現度は?
参院選を見据えて
政府予算案の衆院採決で異例の賛成に回るなど、このところ、「脱野党」ぶりが顕著な国民民主党(以下、国民)代表の玉木雄一郎氏(52)。岸田文雄首相のスマホに玉木氏からの着信があったまさにその瞬間を新聞社のカメラがとらえ、配信されたこともあった。
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政府与党への接近ぶりについてあくまでも玉木氏は「是々非々だ」と言うが、これを額面通りに受け取る者は少ない。
「ずっと野党側にいますからイメージが湧かないかもしれませんが、玉木さんはそもそも『ザ・自民』な人です。岸田首相の最側近の木原官房副長官とは大蔵省の同期で、宏池会を率いた大平正芳元首相とは香川県出身・元大蔵省という共通点があり、遠縁の親戚でもある。それもあって自らを大平元首相の精神を受け継ぐ者だと日頃から公言しています」
と、政治部記者。
「本質はザ・自民とはいえ、自民党に入党して一兵卒からというのは現実的ではない。超がつく弱小野党ではありますがトップであれば、岸田首相も気を遣ってくれますから玉木代表も嫌な思いはしない。もっとも、ここ最近の脱野党の流れは参院選で国民が厳しい闘いを強いられそうだということと無縁ではないでしょう」
候補者調整の行方は
先の衆院比例選で国民が獲得したのは260万票程度。そのまま夏の参院選に臨んだ場合、比例で3議席がやっとだという。
「そこで国民は予算案への賛成と引き換えに自民と候補者調整を進めているようです。具体的には1人区で国民の現職が出馬予定の山形、大分の両選挙区で自民側に候補を立てないように依頼し、岸田首相もこれを飲んだとされていました」(先の記者)
自民の山形は空白で、大分は候補者が内定していたが新人。
「いずれも現職でないので好都合だとされていました。その後、大分は結局、出馬が内定していた新人が出て自民と国民がぶつかる構図です。山形はこのままいけば自民は擁立を見送る流れですが……」
そんな中で14日、自民党の森山裕総務会長代行が、「誰かを擁立して闘わないと、全国の選挙に影響すると非常に案じております」と異議申し立てをした。
「森山さんは候補者を立てないのは異常だとも言っていました。結果として擁立が見送りになるとしても、すんなりとは行かなそうです」(政治部デスク)
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