綾瀬はるか「元彼の遺言状」 第1話から推理の材料全開、浮かび上がる9つの謎

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月9のライバルは…

 半面、終了したNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のように至るところに物語を読み解くヒントが隠されている訳ではないようなので、気を抜けないということにはならないはず。「カムカム」は秀作だったが、ひとときも油断できないドラマばかりが望まれている訳ではない。

 フジに月9が生まれてから35年。木村拓哉(49)主演の「HERO」(2001年)のころには恋愛専科枠ではなくなっていたから、もう20年以上が経過した。

 今、月9のライバルはTBSの「日曜劇場」(日曜午後9時)にほかならない。視聴者ターゲットが「ALL(性別と年齢を問わない)」とされているところが同じ。スポンサーもサントリーと花王が重なる。視聴者ターゲットが似通っているからだ。

 4月期ドラマの第1話の視聴率を見てみるとベスト3は、

【1】「日曜劇場 マイファミリ―」(TBS)=世帯12・6%(個人7・6%)
【2】「元彼の遺言状」(フジ)=世帯12・1%(個人7・2%)
【3】「未来への10カウント」(テレビ朝日・木曜午後9時)=世帯11・8%(6・6%)

 ライバルである日曜劇場と月9がトップを争っている。最終的に抜け出すのはどちらか。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。大学時代は放送局の学生AD。1990年のスポーツニッポン新聞社入社後は放送記者クラブに所属し、文化社会部記者と同専門委員として放送界のニュース全般やドラマレビュー、各局関係者や出演者のインタビューを書く。2010年の退社後は毎日新聞出版社「サンデー毎日」の編集次長などを務め、2019年に独立。

デイリー新潮編集部

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