お笑い第七世代ブームの終焉 彼らはなぜ新しい笑いを作っていると言われたのか
2019年頃から「お笑い第七世代」という言葉が急速に広まり、その世代にあたるとされる若手芸人が注目される現象が起きた。
お笑い雑誌で「第七世代」の特集が組まれたり、テレビ番組で「第七世代」関連の企画が多数取り上げられたりした。「第7キングダム」「お笑いG7サミット」「7G」のように、「第七世代」を意味する言葉を掲げた番組が放送されたりもした。
「第七世代」にはっきりした定義はないのだが、だいたい平成生まれで20代~30代前半の芸人を指していることが多い。霜降り明星、ミキ、ハナコ、宮下草薙、四千頭身、EXITなどが第七世代と呼ばれる代表的なメンバーである。
第七世代という言葉はテレビをはじめとするメディアでも頻繁に使われるようになり、お笑いファン以外の世間一般にもすっかり浸透した。だが、近年、そんな「第七世代ブーム」に陰りが見えてきた。
まず、第七世代の芸人をテレビで見かける機会が少しずつ減ってきた。さらに、この世代の芸人がレギュラーを務めていた番組がどんどん終了していった。霜降り明星、ミキ、EXITが出ていた「霜降りミキXIT」(TBS)も3月に終了した。今では「第七世代」という言葉自体をほとんど耳にしないようになった。
そんな第七世代ブームの終焉を受けて、3月17日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日)では「第七世代、その後…」という企画が取り上げられた。霜降り明星、EXIT、宮下草薙、四千頭身が、過ぎ去った第七世代ブームを改めて振り返るという内容だった。実質的には、この放送をもって第七世代ブームが名実ともに完全に終了したと考えていいだろう。
[1/2ページ]