日本はW杯「ドイツ戦」をどう戦うべきか 注目は森保監督が欧州視察で会った2選手

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日本DF陣の“高齢化”

 グループ分けが決まってからは、W杯を展望するニュースをよく見るようになった。

 そこでのテーマは攻撃陣の「ジョーカー」探しが多い。しかし、これまでのW杯でFW登録は4~5人だ。そう考えると日本にはすでに、大迫勇也、伊東、前田、古橋の4人がいる。

 現在J1リーグで好調な上田綺世ですらボーダーラインのため、これ以上FWの「ジョーカー」探しは無意味である(実際にいるとも思えない)。

 むしろ「ジョーカー」として必要なのはDF陣、それも俊足のDFだ。かつての今野泰幸や坪井慶介のようなスピードで勝負できるタレントが現在の日本代表には不足している。

 そこで一つ興味深いのが、森保監督は今回のヨーロッパでの視察で、24歳のCB町田浩樹(190センチの長身で、東京五輪のメンバー。南ア戦で5分出場。鹿島から三笘薫がいるサン=ジロワーズ[ベルギー]へ移籍)と、CB、左SB、ボランチもできる22歳の伊藤洋輝(磐田から昨シーズン、シュツットガルトへ移籍)の2人と会ってきたことだ。

 日本代表DF陣の若返りを視野に入れてのチーム編成を想定しているのか。

猛攻に耐えれば勝機も

 ドイツの、ゲルマン民族の屈強なフィジカルとスピードは、確かに脅威である。それは日本に限らず、ブラジルやアルゼンチン、イングランドやスペインも同様だ。それがドイツのドイツたる証でありストロングポイントでもある。

 しかし、彼らのスタイルは意外性に欠けることもある。このため、たとえ猛攻にさらされてもじっとガマン強く耐え、カウンターから1チャンスを確実に仕留められるかどうか。これは対ドイツ戦だけでなく、どの試合にも当てはまるW杯での日本の戦い方でもある。

デイリー新潮編集部

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