日本はW杯「ドイツ戦」をどう戦うべきか 注目は森保監督が欧州視察で会った2選手
カタールW杯の組分け抽選会が4月1日にカタールのドーハで行われ、日本はグループEに入ったのはご存じの通り。第1ポット(シード)はグループAの開催国カタールを除き、いずれも欧州・南米の強豪国ばかりだ。
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プレーオフでW杯出場を決めたポルトガルのグループHか、前回のロシア大会ラウンド16で敗れたものの、2点を先行するなど“苦手意識”が少なく“リベンジに燃える”であろうベルギーのいるグループFに入らないかと期待した。
何がなんでも避けたいのは、第2ポット(シード)にいるのが不思議なドイツかオランダだったが、嫌な予感ほど的中する。
昨夏の東京五輪の準決勝でスコアこそ0-1だったが、ポジショナルプレーの完成度の違いを見せつけられたスペインと、W杯優勝4回のドイツも同居するグループEに入った。
抽選会の前には、「ユニフォームがアディダスのチームは同じグループにならないだろう」という希望的観測もあった。
ドイツはアディダスの本家本元だし、スペインも長らくアディダスを着用。日本も99年からオフィシャルサプライヤーとして契約している。やはり噂は当てにならないものだ。
さて日本は、11月23日にドイツと初戦を戦い、27日がコスタリカ対ニュージーランドの勝者、そして12月1日(日本時間の2日)にグループリーグの最終戦をスペインと戦う。過去の7大会のW杯を振り返ってみても、初戦で勝点を落とすとグループリーグで敗退している(98年フランス大会、06年ドイツ大会、14年ブラジル大会)。
国土が狭いカタール
逆に初戦で引き分けるか勝利を収めた3大会(02年日韓大会、10年南ア大会、18年ロシア大会)は、ラウンド16に進出。このため初戦のドイツ戦は、最低でも勝点1がベスト8進出のカギとなる。
そのドイツ戦を展望する前に、カタール大会の特殊性について説明したい。
これまでのW杯は6月から7月にかけて開催されてきた。ヨーロッパはシーズンが終了しており、J1リーグも長期の中断期間に入っていた。
このため前回のロシア大会なら約2週間の国内キャンプとテストマッチを重ねてエントリーする23名を選出。その後はオーストリアで時差調整をしつつテストマッチを2試合実施してからキャンプ地のカザンへ移動した。
ブラジル大会ならアメリカのフロリダ半島でキャンプとテストマッチを重ねてから南下してキャンプ地のイトゥーに移動した。
南ア大会ならスイスとオーストリアでキャンプとテストマッチ後、キャンプ地のジョージへ移動した。
このキャンプ地選びも重要なテーマとなるが、カタールは国土が狭いため移動の負担がないに等しい。この点は、過去2大会の広大なロシアとブラジルとは大きく異なる点だ。
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