マスク姿の市民はほぼおらず… “コロナ終息宣言”のスウェーデン、首都の景色

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事実上の“コロナ終息宣言”

 第7波の兆しが見られ、再び感染拡大の危機が叫ばれる日本のコロナ禍。一方で、スウェーデンでは4月1日に事実上の“コロナ終息宣言”が出された。感染拡大期でもマスクをする人が多くなかった首都ストックホルムの街中では、いまやマスク姿の市民はほとんど見られなくなっている。

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 東京でまん延防止等重点措置が解除されたのは、3月21日。それから4週間近くが経過し、飲み屋街が人でにぎわうなど、街には活気が戻り始めている。

 しかし、相変わらず、街行く人はほぼ例外なくマスクを着けている。ここ数日、テレビではまたぞろ「再び感染拡大傾向」「第7波の兆し」などと騒がれ、日本のコロナ禍は終わりが見えない。

マスク姿の市民はほとんど見られず

 かたや北欧スウェーデンでは、4月1日、新型コロナウイルスが「社会に脅威を与えるウイルス」との位置付けから外された。事実上の“コロナ終息宣言”である。首都ストックホルムの街中では、マスク姿の市民はほとんどいない。

 人目を気にする日本ならば、たとえマスクをズラして装着していても、カメラを向ければ着け直す人が多そうだが、当地では冒頭の写真のように、横断歩道を渡ってくる老若男女は誰もマスクをせずにこちらに向かってきている。

 同地の大学病院で働く宮川絢子医師によると、そもそも感染拡大期でさえ、マスクをする人はそれほど多くなかったのだという。また、同国は欧州では珍しく、ロックダウン政策を採用しなかった。

 日本の“専門家”の目には非常識な対策に映るかもしれない。だが、昨年秋にOECD(経済協力開発機構)が公表したデータによると、2020年1月から21年6月までの超過死亡率(平年と比較した死者の増加率)は、日本よりスウェーデンのほうが低かった。

 それだけではない。今年2月、スウェーデンはコロナにまつわる規制をほぼ全て撤廃したが、その後1カ月間の新規感染者数を比べても、「まん延防止」期間だったはずの日本より増加率が低いのだ。他の先進国とは異なるアプローチでコロナ禍を克服したスウェーデンから学べる教訓は多いだろう。

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