ロシアのせいで不足、高騰する「小麦粉」「サーモン」「ウニ」のソックリ食品の味を確かめてみたら

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こんにゃく粉でできた「まるでサーモン」

 ロシア上空経由の空輸が滞り、スーパーではノルウェー産サーモンの欠品が目立ち始めている。

 そこで注目したいのが、植物性原料で作られたその名も「まるでサーモン」という代替食品。主原料はこんにゃく粉だが、味だけでなく、見た目も忠実に再現されており、奇麗なオレンジ色に本物そっくりの白い「スジ」が入っている。

 販売元のあづまフーズによると、
「食べたお客様の感想は、二つに分かれます。“やっぱりこんにゃくだね”か、“魚の成分が入っていないのに、すごい”です」とのこと。

 現在、インターネット通販や一部スーパーにて、1冊990円で購入できる。高騰の気配はない。カルパッチョ風味に調理するなど、ひと手間加えれば、それこそ「まるでサーモン」である。

大豆由来の「ソイウニ」

 最後に取り上げるのは、すしネタの人気ランキング常連の「ウニ」。輸入の半分近くがロシア産であることに加えて、実は赤潮で北海道産も不漁が続いており、卸価格は値上がりする一方だという。

 そこで注目したいのが、「豆乳クリーム」をベースに、ウニの風味と食感を再現した「ソイウニ」

「大豆でできた“ソイウニ”は、時価の海産物と違って一定の価格で販売できるのが強み」とは、商品を販売する不二製油の広報担当。

 実際に、記者がソイウニを食べられる東京・新宿のレストラン「PLANT BASED TOKYO」で試食してみると、ウニ同様クリーミーで濃厚な舌触り。これは美味しい。

 実物が手に入りにくい今、こうした代替食品に挑戦してみるのもいいかもしれない。

撮影・西村純

週刊新潮 2022年4月14日号掲載

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