日大・田中前理事長が白昼堂々「日大校友会」を訪問 激怒した大学は「内容証明」を送付

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「誠に遺憾。あってはならないこと」

 デイリー新潮が田中氏の訪問について日大に問い合わせると、広報部は「事実です」と認めた。下記は質問と回答である。

1、4月13日の午前中、田中英寿前理事長が、日大校友会施設を訪問したと伺っております。このような事実はありますか。

回答:事実です。

2、事実ならば、どのような趣旨・目的で田中氏は訪問したのでしょうか。また、どなたがどのように応対したのでしょうか。施設内に入って、小幡純・会長代理と面会したと伺っておりますが、そのような事実はありますか。

回答:これまで接見禁止だったこともあり,会長代理と校友会の業務引継ぎをしたとのことでした。

3、もし大学関係者が田中氏と面会していたならば、昨年12月に加藤直人理事長が宣言された「永久に決別する」という決意表明と齟齬が生じる可能性があります。貴大学のご見解をお聞かせください。

回答:本法人は田中氏とは決別宣言し,また校友会も昨年12月に田中氏を除名しているなかで,関係者と会っていた事実は誠に遺憾であり,あってはならないことと考えます。 本法人としては,田中氏の桜門会館(編註:校友会本部)を含む施設への立ち入りを禁止するよう内容証明郵便を送付し,関係者にも注意しております。

復権を恐れる声

 日大関係者が嘆く。

「田中さんはプレゼンスを見せつけたいがために、訪れたのではないか。理事たちには、今も田中さんの息がかかった人物が含まれています。表に出ずとも、ウラから子飼いを操るかたちで、影響力を残すのではないかと危惧する声も多い」

 一連の事件の舞台となった田中氏の妻が経営するJR阿佐ケ谷駅前のちゃんこ屋には、今なお日大関係者らしい人物の出入りがあるという。

 日大が、田中氏の呪縛から完全に解かれる日は来るのだろうか。

デイリー新潮編集部

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