ウクライナがロシアのスパイ「620人リスト」を公開 元公安警察官が驚愕したワケ
追い詰められた
今回のウクライナ侵攻の作戦計画は、FSBが作成している。
「FSBは長年、スパイをウクライナに送り込んで情報収集を行っていました。そして、ウクライナの国民はロシアへの支持が高いとプーチンに報告しているのです。ところが実際は、ロシアを支持しない国民が圧倒的に多かった。悪い情報は報告しなかったのです。さらに、国境付近のウクライナ軍は強くないと報告しました。これも誤った情報でした。その結果、ウクライナ軍の激しい抵抗にあって、戦争は長期化しています」
怒ったプーチンは、FSBの幹部を処分した。
「アレクサンドル・ボルトニコフ長官は出勤停止、対外諜報部の部長と次長は自宅で軟禁されています。加えて今回のリスト問題で、幹部は更迭されるでしょう。プーチンの息のかかった人物を長官に据えるでしょうが、自分の膝元でこんな前代未聞の不祥事が起こってしまったのですから、その立て直しは容易ではないはずです」
ロシア軍のジェノサイドを非難するため、ドイツやフランスなどは、スパイ行為を働いたことを理由にロシア外交官を次々に国外退去にしている。
「各国に赴任するロシアの外交官は、自身がスパイであることはもちろん秘密にしています。今後は、620人リストをもとに調査を進め、彼らを国外退去させることになるでしょう。すでにベルギー、オランダ、アイルランドでは、スパイ活動をしたとして一部のロシア外交官を国外追放にしています。いよいよロシアは追い詰められた形ですね」
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