「失語症」ブルース・ウィリスが見せていた前兆 原因は「撮影中の怪我」説も

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 あの“不死身の男”も病には勝てなかったか。映画「ダイ・ハード」などで知られる人気俳優、ブルース・ウィリス(67)が銀幕を去る。失語症を患ったためだというが、映画関係者が慄(おのの)く兆候は以前からあった。

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 高所から落ちても、爆発に巻き込まれても、命からがらサバイバル。ひたすらタフなイメージの強い男の引き際は先月30日、家族らのSNSで明かされた。

〈最近、認知能力に影響を与える失語症との診断を受けました。熟慮の末、ブルースは心から大切にしていたキャリアから離れることにしました〉

制作現場は異変に気付いていたが…

 一体、何があったのか。撮影現場での近年の異変を伝えた同日付の米ロサンゼルス・タイムズ紙によると、2021年制作の「アウト・オブ・デス」では「スターの出番を短く、台本もカット」「セリフも短くして、一人で喋るシーンはなしに」といった措置が講じられていた。理由は他でもない。ウィリスが、

〈知的鋭敏さを失い、セリフを覚えられないでいる〉

 からである。ほとんどのアクションシーンも影武者を使ったというのだが、20年制作の「ハード・キル」ではこんな事態まで。

〈間違った合図で空砲の銃を撃った。ケガ人は出なかった。他の俳優やスタッフは銃の誤発射に動揺した〉

 ついには、自分がなぜその場に来ているのかもわからなくなっていたという。

 在米の映画評論家、猿渡由紀氏によると、

「ウィリスの様子がおかしいことを制作現場の人たちは気づいていたようですが、彼の引退には驚きの声が上がっているんです」

 それもそのはず。昨年は8本の映画に出演。公開待機作品も8本を数える。外から見る限りは現役バリバリの趣だが、実は彼のキャリアにも退潮の兆しが……。

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