「白鳥の湖」の水面下の醜い争い 名門「小牧バレエ団」乗っ取り劇 創設者の身内の対立泥沼化

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調停不成立

 マリーナ氏は、「赤の他人」の宗氏が3代目団長として活動し、小牧氏の遺品を無断使用していることが我慢ならない。

「21年5月、東京簡易裁判所に調停を申し立てました。これまでの名称使用料として3000万円の支払いと、父の遺品の歴史的資料25点の返還を宗さんに要求した。歴史的資料の大半は戻ってきたのですが、白鳥の湖の初演で美術担当だった藤田嗣治のデザイン画や川端康成、三島由紀夫らが公演パンフレットに寄せた原稿など肝心のものは見つかっていません」

 対する宗氏も、昨年11月に反撃を開始。小牧バレエ団の商標登録を特許庁に出願し、マリーナ氏が持つ商標登録の取り消しを求める審判請求に踏み切った。なお、調停は今年2月に不成立となっている。

 宗氏に訊くと、

「カツアゲが得意なマリーナは、いまは恐喝とたかりで生活しています。これ以上、金銭を毟(むし)り取られたくないから、小牧バレエ団の商標を取得し、そのうえで、小牧の教えをバレエ団のメンバーに授けられたらと考えています」

「週刊新潮」2022年4月14日号「MONEY」欄の有料版では、争いの経緯と内容を詳報する。

週刊新潮 2022年4月14日号掲載

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