サッカー「ベトナム戦」で露呈したスタメンとベンチの差 久保建英の評価はイマイチ?

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 サッカーW杯アジア最終予選。日本は、3月24日の豪州戦に勝利して本戦出場を決め、29日のベトナム戦はほぼ消化試合だった。

 ここで“ほぼ”と言うのは、結果次第で4月1日に行われるW杯1次リーグ組み合わせ抽選会に影響を及ぼす可能性があったためだ。参加各国はFIFAランキング順に第1~4ポットに振り分けられる。要するにシード権だ。日本は第3ポットで、ベトナムに勝てば他国次第で第2ポット昇格の可能性があった。実現すれば、4カ国中上位2カ国が突破する1次リーグで日本より上位の国は第1ポットの国のみとなるはずだった。

「そんなベトナム戦に、日本はサブメンバー主体で臨みました。それでも楽勝だと踏んでいたのです」

 とスポーツ紙記者が語る。

 具体名を挙げると、久保建英や三笘薫など。たしかに彼らは、天王山だった豪州戦で先発から外れている。

 試合は前半20分にベトナムが先制。得点できないサブ組に痺れを切らした森保監督は後半に豪州戦先発組、つまりレギュラー4人を投入。辛くも1-1のドローにこぎ着けたのだった。

 結果的に、この試合で勝利していても第2ポットには昇格できなかったのだが、それにしても最下位チーム相手に無様な戦いであった。

守備のうまいMFが求められる

「でも収穫はありましたよ」

 と先の記者が目配せする。

「レギュラーとサブメンバーの実力差がはっきりしたのです。ベトナムに負けているサブ組がドイツやスペインと戦えるわけがない」

 そう、前述した抽選会で日本はドイツ、スペインと同組になったのだ。共に優勝経験のある強豪国である。

「彼らから勝ち点を奪わないと予選は突破できない。そのためには、ひたすら守り倒してカウンターを狙うしかない。中盤の選手も守備の機会が圧倒的に多いはずで、守備のうまいMFが求められます」

 DF選びも変わってくる。

「ドイツはパワーと高さが、スペインは足元の強さとパス技術が強み。タイプが違うので、ドイツ戦は体格に恵まれた選手を、スペイン戦は密着マークがうまい選手を、とそれぞれに合ったDFが必要になるのです」

 登録選手枠が拡大されるかもしれないというが、

「増えた枠は守備要員に使いたい。攻撃陣はせいぜい5~6人で、大迫、南野、伊東、ケガが癒えたら古橋、先発ではイマイチでも途中出場なら使える三笘……」

 では、久保はどうだろうか?

「元来守備が苦手な上、ベトナム戦で決定力不足も露呈した。“アディダス枠”で当確という噂もありますが、そんな呑気なことは言ってられない」

週刊新潮 2022年4月14日号掲載

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