サッカーW杯、なぜ“アジアびいき”? 26年大会以降は日本の出場は“楽勝”に

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 サッカー日本代表がW杯2022年大会の出場を決めた。7大会連続となる。

 アジア最終予選は、黒星が先行したこともあり、ファンは最初から最後まで気を揉むハメに。3月24日に敵地で行われたオーストラリア戦も、勝てば本大会出場が決まるも、引き分けなら最終戦に持ち越し、負ければ逆に出場は至難というスリリングな状況だった。

 地上波中継は無し。どうしても観たい人は3千円払って有料配信を契約したが、スポーツバーに足を運んだ人や、ラジオ中継に耳を傾けた人もいた。

 試合展開も痺れた。長らく0-0の均衡が保たれるも、後半44分、49分に三笘薫が立て続けにゴールし、2-0で快勝したのだった。

 思えば、アジアが2枠しかなかった1994年大会の“ドーハの悲劇”や、3.5枠に増えた98年大会での“ジョホールバルの歓喜”など、最終予選は常に手に汗握ったものだった。しかし、“手に汗握る予選”は今回が観納めとなる。

 次の26年大会から出場国が32から48に増え、4.5だったアジアの枠もほぼ倍の8に増えるからだ。

 スポーツ紙記者が語る。「8枠なら日本は楽勝。日本とサウジアラビアが突破した今回の最終予選グループBでいえば、オーストラリアやオマーンまでも本大会に出場できることになります」

 そのオーストラリアだが、どうやらアジア地区からはおさらばしそうだ。

イタリアが敗退

「本来オーストラリアはオセアニア枠を争うべきですが、現在のオセアニアは0.5枠で、1位になっても南米の5位と戦って勝たないと本戦に進めない。そのため、オーストラリアは、それより簡単に突破できそうなアジアの4.5枠に挑んできたのです。でも、26年大会ではオセアニアも0.5から1に増枠される。オーストラリアはオセアニア地区内で無敵なので、わざわざアジアに出向いて戦う必要はなくなります」

 オーストラリアがいなくなれば、グループBでは中国にも切符が行き渡る。

 さて、日本が本大会出場を決めた同じ日、あるニュースが世界を震撼させた。

 強豪国のイタリアが欧州予選で敗退したのだ。しかも2大会連続で。

 過去4度のW杯優勝を誇り、昨年は「UEFA EURO」で欧州の頂点に立ったイタリア。アジア代表となった日本、サウジ、韓国、イランのどの国をもってしても打ち負かすことはできないだろう。気の毒というより、こちらが申し訳ない気持ちになってくる。

 しかも、26年大会でも欧州枠は13から16にしか増えない。今回のイタリアは16強にも入れなかったからこれまた出場圏外である。

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