フジの新番組「ポップUP!」が早くも視聴率1%台 他局からは「正直、かなり厳しい」の声
局アナでは無理
「まずはMCです。局アナ2人でウラ番組に対抗できると本気で思っているのだとしたら大間違いです。出勤前のニュースと天気をテンポで捌く番組は別として、テレビ番組はスターが出るもので、ある種のオーラが視聴者にチャンネルを合わせさせるのです」
MCを局アナだけにしたのは経費削減だろうか?
「一説によると、前番組『バイキングMORE』はMCの坂上忍のギャラが年間1億円だったため、経費削減で打ち切られたとも言われていますが、1本に換算すれば40万円ほど。実際は、どうってことない額です」
「ポップUP!」にはMC以外に曜日パーソナリティがいる。月曜:小泉孝太郎、火曜:三浦翔平、水曜:おぎやはぎ(小木博明・矢作兼)、木曜:高嶋政宏、金曜:吉村崇といった具合だ。さらに曜日レギュラーもいて、月曜は佐藤仁美、田村淳、工藤美桜が務めている。
「このままだと、月曜の小泉など曜日パーソナリティやレギュラーを、MCに昇格させるしかないかもしれません。とはいえ、日替わりMCが成功したためしはありません。『バイキング』も当初は日替わりでしたが、坂上1人になってから落ち着きました」
MCの人選に失敗したということか。
スターに失礼
「番組のテンポも内容も緩すぎですね。特にゲストをスタジオに迎えてトークする“スター☆ニュース速報”については、早めに手を打つべきでしょう。ゲストが座る椅子は、まるで潰れかけの弁護士事務所から譲り受けたのかと思うような、背もたれがやたらに高い安っぽい革張りの肘掛け椅子で、みすぼらしいことこの上ない。あれじゃスターに失礼ですよ」
初回のゲストは上白石萌音だった。
「彼女が出演していた朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK)が最終週に入って、いよいよ盛り上がり始めた日です。それには触れることなく、舞台『千と千尋の神隠し』の話題ばかり。いくら他局の番組とはいえ物足りませんでしたね。しかも、トーク中にもたびたびチャイムが鳴って、佐野アナが最前列に出て『ここでニュース速報です』と中断させる。生放送ですから本当に緊急速報かと思えば、ただの話題転換でしかない。視聴者も違和感を覚えたと思います。これでは視聴率が落ちるのも当然です」
コーナーは他にもあるが、
「“くろうと番付”で特集した“100円以下で買えるシャトレーゼ 本場スイーツベスト5”は、『ラヴィット!』(TBS)の焼き直しを見せられているかのようでした。主婦層のお悩みを取り上げる“あなたはどっち派?もやもやチャット”に25分、月曜の日替わりVTRコーナー“逆転!開運メイク”に25分、そして“芸能ズームUP!”に約30分を費やし、ニュースとエンドトークでお終いでした。3時間でこれだけですからね、とてもウラ番組に敵いません」
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