女子部員にキス強要、下着姿を携帯で撮影… 東洋大附属高の空手部顧問の“凄絶セクハラ” 

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告発を巡り分断が

 そもそも男性顧問は04年に空手道部の顧問に就任。三つの民家を学生寮代わりに使い、男女合わせて10人前後の寮生たちと寝食を共にして指導にあたってきた。

 数々の疑惑はそうした共同生活の中で起きたわけだが、調理師だった経験を生かして毎朝食事を作るなど、面倒見のいい先生との評判もある。実際、部員の父兄を名乗る複数の人物が本誌(「週刊新潮」)記者に対して電話で、

「いい先生なので、記事にしないでください」

 と口々に訴えるのだが、肝心の被害の実態を伝えると、

「そこまでは知らなかった」

「父母会から電話をしろと言われたのでかけた」

 などと明かすケースも。

 かような人々と被害にあった生徒の父兄の間では、告発の是非を巡り分断が生じているのだ。

「本人も笑って喜んでいた」

そこで件の顧問本人を直撃したところ、

「セクハラともパワハラとも思っていません。ゲンコツをくれただの胸ぐら掴んで恫喝しただの、そこに行き着くまでにはちゃんと理由がある。悪いことをすれば当たり前という観念ですよ。でも、子供たちは調査で、あった事実だけを書けと言われているわけですから」

 そう話した上で、セクハラ行為についてはこう話す。

「(女子部員の)下着姿の写真を撮ったというけど、その子のお母さんとは20年来の付き合い。で、試合に勝つためにお母さんと話して俺の娘ということにして、“お前はもっと強いはずだ”と暗示をかけることにしたんです。実際、その子は結果を出しましたよ。下着といってもスポーツブラのようなものだし、そんな恰好をしていたんで“お母ちゃんに送るぞ”なんて言って携帯で撮った。本人も笑って喜んでましたよ」

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