女子部員にキス強要、下着姿を携帯で撮影… 東洋大附属高の空手部顧問の“凄絶セクハラ” 

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 新学期を迎える生徒たちにとっては、どんな教師と出会うかで学校生活の大半が決まると言っても過言ではないだろう。その存在は、学校という小宇宙では絶対的権力を持つだけに、悪評が外に漏れることは少ない。だが、空手強豪校で顧問を務める教師が、ある告発を機に学校から調査を受け、窮地に立たされている。

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 告発されたのは、空手界では全国的に著名な指導者で、高体連の強化委員長という要職を兼務する東洋大学附属牛久高校の空手道部顧問の50代男性だ。昨年の全国高校選抜大会で菅谷友愛選手を優勝に導き、2019年の茨城国体では地元・茨城県の空手チームを率い、総合優勝に大きく貢献した。

 トップレベルの指導者であることには違いないが、部員への暴力行為やセクハラ疑惑が噴出し、高校を所管する東洋大学本部も巻き込んだ騒動に発展しているのだ。これが多くの保護者の知るところとなったのは顧問本人の思わぬ“告白”がきっかけだった。

下着姿を携帯で撮影

 もともとは今年2月頃、部員や保護者らからの訴えを高校側が問題視し、3月に学校長らが顧問にヒアリングを行ったところ、

「動揺した顧問本人は、父母会のグループLINEに釈明ともとれるメッセージを送信したのです。これが、おおむね疑惑を認めるものになっていましてね。彼は指導停止処分を受けていますが、事態を重くみた東洋大学本部からも近日中に進退についての処分が下されるそうです」(高校関係者)

 件のメッセージは、下級生の用意した食事を粗末にしたり外出したりしていた部員に対し、頭を叩いたり胸ぐらを掴んで叱ったりしたのはおおむね事実とした上で、女子部員への“セクハラ疑惑”にも言及していたそうだ。

「彼は女子部員のお尻を叩いたことや、他の生徒や父兄がいる前で女子部員とキスをしたり、女子寮にいた部員が下着姿でいるところを携帯で撮影したことを書き連ねた上で、キスや写真撮影は本人や親の同意があったなどと、半ば首を傾げたくなる説明をしていました。よくよく子供らの話を聞くと、彼の暴力や暴言は日常的に行われ、部員たちはおびえて耐える日々だったというのです」(同)

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