「空飛ぶ車」がタクシーとして飛び回る? 「まるでSF」な最新ロボットの世界

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空飛ぶ車にサイボーグ

 ドラえもんがポケットからタケコプターを取り出したのは、漫画の世界でも50年以上前のこと。そんな世界が現実になる日も遠くはないのかもしれない。現在、お台場の日本科学未来館で開催中の特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」。そこでは約90種、130点に及ぶロボットが展示されている。

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 テトラ・アビエーション社が開発したのは、SF感満載の1人乗りの「空飛ぶ車」(写真は4分の1模型)。科学コミュニケーターの宮田龍さんによると、

「中央部分がコックピットとなっているこの車は時速90kmで4kmの距離を移動可能。垂直に離着陸し、将来的にはエアタクシーとして活用されると見られます」

 人々の暮らしを変えていく機械は空飛ぶ車に限らない。日本の企業が開発した、下肢に装着するサイボーグは下半身にマヒがある人の運動機能の回復につながることが期待されている。

「脳からの指示を受け神経を通じて筋肉に送られる“生体電位信号”を、皮膚に貼ったセンサーでキャッチ。サイボーグが足の動きを補助します。繰り返し使用することで新たな伝達神経を体内に作り出す一助になるのです」(同)

 別タイプの製品は既に保険適用の対象となっているという。

すでに実生活に役立っているロボットも

 お次は工事現場での活躍が見込まれる「零式人機(れいしきじんき)ver.1.2」という人型のロボットだ。

「操縦席に乗った搭乗員がVRゴーグルでロボットの視点からの映像を確認。ロボット本体の両手を動かします。特殊なシリコン素材で作られた手は操縦者の力加減を再現でき、小さい物では卵から、最大50kgの重量物を持ち上げることも可能です」(同)

 数ある展示ロボットの中にはすでに実生活に役立っている物もある。それが歯科治療の実習にも使用されている「デンタロイド」という人型のシミュレーターロボットだ。使用者の音声指示に従い首や口を動かし、時には咳き込むことも。研修現場で歯科治療技術の向上に貢献しているというわけだ。

 ワクワク感ではタケコプターにかなわないまでも、頼りになるマシーンは着実に増え続けている。

 展覧会は8月31日まで開催されるので、子供とゴールデンウイークや夏休みに出かけるのもいいだろう。

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