石原伸晃氏がYouTuberデビュー “とっておきネタ”で再生回数アップを狙うも500回台と苦戦中
収益はゼロ
4月7日現在、アップされた動画は44本。総再生回数は約6万回と表示されている。ここから、何人くらいの登録者がいて、どのくらいの収益を上げていると推測できるのか。
「まず金額ですが、1再生回数につき0・1円程度のチャンネルが多いです。だから、数千円程度の収益しか上がっていない計算になります。ただし、YouTubeチャンネルの収益化にはいくつか到達しなければならない目安があり、その一つに登録者数1000人があります。この総再生回数だと恐らくクリアできていないので、収益化はできていないと思います。つまりゼロかと」(同)
ただ、登録者獲得を目指している節があるという。
「3月くらいから、サムネイルを工夫したり、急に凝った作りになりましたね。恐らくプロを雇ったのでしょう。最近は1分くらいの長さのショート動画をよくアップしているようですが、これは登録者数を伸ばす手法で最近の流行です。最初に上げた慎太郎さん永眠の報告動画は1万2000回ほど見られていますが、ほかは平均して500~600回くらい。だいぶ苦戦しているようですね」(同)
石原ファミリーの話ばかり
次に、ベテラン政治部記者に感想を聞いた。記者は、3月31日にアップされた動画をまじまじと観ながら首をかしげていた。石原氏が、父や叔父・裕次郎氏に「政治家になりたい」と相談した場面を回想した動画である。
「あれだけ二世議員と呼ばれることを毛嫌いしていたのに、石原ファミリーの話ばかりですね。私たちが取材していた頃、伸晃さんは、父親の名前を出すだけで不機嫌になったものです。若い記者がそれを知らずに慎太郎さんのことを『お父上が……』などと言うと、『都知事だろ』って言い直させたりして。実際は、選挙に毎度のように石原軍団が応援に駆けつけ、おんぶに抱っこだったんですがね」
3月11日に公開された被災地復興への想いを語っている動画についても、辛口にこう批評する。
「自分の失言を棚にあげてって思っちゃいますね。伸晃さんは、2014年に環境大臣をやっていた時に、国と地元との交渉が続いている中間貯蔵施設をめぐって『最後は金目でしょ』と発言して福島県民の怒りを買った。あれで大臣を交代させられたんですよ」(同)
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