ウクライナ危機に乗じて“一人勝ち”の中国 「天然ガス」「海産物」で荒稼ぎか
ここぞとばかりに荒稼ぎ
海産物に関しても“濡れ手で粟”のピンハネ商法を狙っているという。
「ロシア産のカニやウニは代替が難しく、日本は今後、中国の商社を経由するなどの形で仕入れるほかないと見られています。中国の商社にとっては販路拡大と手数料収入が見込める無二の好機。それだけでなく、その際にもやはり人民元での決済を迫られる事態がすでにささやかれています」(同)
危機に乗じて、自国通貨の“勢力”拡大まで図ろうという中国。「漁夫の利」を超えて、とどまるところを知らぬ貪欲さである。
対する日本はといえば、円売りが加速した3月28日の外国為替市場で1ドル125円台という6年7カ月ぶりの円安を記録。今後、到来が予想されるインフレ危機だけでなく、交渉中断で返還が絶望的になった北方領土問題など、まさに一人負けの状態だ。
岸田首相が「中国に責任ある行動を呼びかける」などと悠長なことを言っている間に、“金満”中国の肥大化は進んでいく。
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