秋篠宮さまと紀子妃は「日常会話をほとんど交わされない」 “いら立ち”は宮邸の職員へのご指導にも
「間違いなく異例」
東京から名古屋までは距離にしておよそ350キロ、移動だけで約4時間かかるという。名古屋駅に直結した高級ホテルでの休憩を挟んだのち、さらに伊勢まで130キロ、2時間ほど走る。初日は、移動のみで終わるというのだ。
「皇族方が車で移動なさる場合は、原則として大体3時間までの距離が慣例であり、それ以上だと飛行機や新幹線を使います。今回の6時間は、間違いなく異例ではある。大夫は“ご負担も大きいとは思うが不可能な距離ではない”と、高速道を優先して走り、また途中で十分な休憩をとる点を強調していました。あわせて、お出まし直前に秋篠宮ご夫妻と随行する全職員にPCR検査を行い、陽性に備えて予備要員も待機させるという“対策”も明かしたのです」(同)
ちなみに2日目以降の行程では、伊勢から奈良がおよそ160キロ。奈良から京都、京都から伊丹空港がそれぞれ80、65キロというから、壮大なお出ましである。
「世間通」が空回り
感染拡大防止のためとはいえ、空前の“強行軍”にはいささか驚かされるところで、さる宮内庁関係者は、
「今回のプランは、他ならぬ秋篠宮殿下ご自身のご提案だと伺っています。殿下は、日頃からコロナウイルスの感染動向に強いご関心を持たれており、いかにご訪問先で密集を避けるかにお心を砕かれていました」
としながらも、
「ただし、殿下がよかれとお考えになった案でも、必ずしも運用が円滑に進むとは限りません。かえって周囲の負担を増やしてしまいかねないケースもまた、見受けられるのです」
端的な例として、19年6月のポーランドとフィンランドご訪問が挙げられる。御代替わりにともない皇嗣となられた秋篠宮さまはこの時、政府専用機ではなく従来と同じく一般乗客を乗せた民間機を用いられた。これについてはご出発前の会見で“市民生活に不都合が生じるのは避けたい”とも述べられていたのだが、
「相手国は皇位継承順位1位のクラウンプリンスとして遇します。陛下が皇太子時代に政府専用機に乗られていたことを考えれば、外交儀礼上の懸念も生じかねません。事実、このご訪問中の旅程では2度にわたって飛行機の到着が遅れ、相手国を待たせる事態が生じています」(同)
さらに続けて、
「これに限らず、殿下は皇室のしきたりを最重要とは位置付けず、“民意に照らして臨機応変に”といったお考えがうかがえます。4年前のお誕生日会見で、大嘗祭に関して“身の丈にあった儀式に”と発言なさったのは記憶に新しいところ。ご自身は“世情に通じている”との自負がおありで、それゆえ国民に負担をかけないようにとお考えなのでしょうが、それはしばしば空回りし、不都合な事態を招いてしまうのです」
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