ロシア軍の戦費は「1日3兆円」説 8年前の成功体験がプーチンを狂わせた
停戦交渉の意味
「ロケットでウクライナの街を攻撃するにしても、当然ながら戦費がかかります。性能の良いロケットであればあるほど、価格が高いのは言うまでもありません。もともとギリギリの予算で切り盛りしてきたロシア軍にとっては、重い負担になっているでしょう」(同・田中氏)
戦費の増加に加えて、厳しい経済制裁もボディブローのように効いている。
「最近のロシアは、停戦交渉に応じる素振りを見せるようになってきました。もちろん様々な思惑から交渉のテーブルに就くポーズを取っていると考えられますが、その中の一つに国家財政の悪化があるのは間違いないと考えています。戦費の増加はロシアに深刻な影響を与えているに違いありません」(同・田中氏)
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