純烈が漫才の聖地「東洋館」に登場 4人組コントで漫才協会入りの期待
ムード歌謡グループの純烈の小田井涼平(51)が年内いっぱいでのグループ脱退を発表した。脱退後も芸能活動は続けるそうだが、そこで俄に現実味をおびてきたのが芸人化だ。
純烈は3月11日、東京漫才の聖地・浅草フランス座演芸場東洋館の舞台に上がった。30分の舞台で披露したのは、もちろん歌がメインだったが、後半はおぼん・こぼんやU字工事らを交えたトークもこなした。おぼんが漫才協会入りを勧めると、リーダーの酒井一圭(46)は「入れるんですか!」と乗り気に。にわかに彼らの二刀流が期待され始めているのだ。
***
【写真4枚】東京漫才の聖地・浅草フランス座演芸場東洋館の舞台に
純烈と言えば、スーパー銭湯や健康センター、老舗キャバレーなどで地道な営業を続けて人気を獲得。2018年から4年連続で紅白にも出場し、今年は“2024年日本武道館公演開催”を目標に掲げている。
それだけに歌に専念するのかと思ったが、「最近は活動の幅を広げている」と言うのは民放プロデューサーだ。
「昨年の7月には明治座で初座長を務め、コメディー劇も披露しました。9月には初主演映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』が公開。“純烈ジャー”に変身したメンバーが温泉の平和を乱す悪に立ち向かうという戦隊モノでした。今年2月には『純烈ジャー』のDVDが発売され、なんとオリコンのデイリー映画DVDランキングで1位に。そして今月、東洋館の中席初日(11日)、“漫才大行進”のトリで舞台に上がることになったんです」
歌手が東洋館の舞台に上がることなどあるのだろうか。
「異例でしょうね。前身のストリップ劇場・浅草フランス座の頃だって、男性が上がったのはコントや軽演劇の芸人だけでしょう。渥美清、長門勇、由利徹、東八郎、そしてビートたけしもここから巣立っていった由緒ある劇場です」
だが、純烈にとって浅草は縁ある場所なのだとか。
漫才協会に混ぜて
「彼らは売れる前から、浅草の健康センターはもちろん、浅草公会堂などでショーをしていました。プロマイドの“マルベル堂”や演歌レコードの老舗“ヨーロー堂”など浅草の商店街も応援をしていたので、深い縁があるんです」
当日の舞台はといえば、
「純烈の新曲『君を奪い去りたい』ほか、『星降る街角』『ラブユー東京』などの歌謡ショーとトークショーでした。さらに、仲直りで話題となったおぼん・こぼんやU字工事らとのコラボトークも行われました。東洋館は満員(180人)のお客さんで埋まり、マスコミのカメラも入る異例の公演となりました」
コラボトークを少し再現してみよう。
おぼん:東洋館に、紅白歌合戦に4回出た純烈さんが出るなんてウソみたいです!
純烈(全員):ありがとうございます!
おぼん:東洋館に出てさ、何をするのかなと思うけど、やっぱりこれからのことを色々考えてらっしゃるから。
純烈・酒井:やっぱり混ぜて欲しい雰囲気なんですよ。漫才協会さんが。
こぼん:混ざってください!
酒井:おふたりがケンカ始めたら、逃げますんで……。ここから、純烈、継続参戦させていただけるということなので、よろしくお願いします!
U字工事・益子卓郎:ホントですか? 今の録音しとかないとヤバいんじゃないですか? 急にヤダとかなることもあると思うんで。
[1/2ページ]