市川海老蔵の人気が急降下? 「『プペル』は後方の席がガラガラ」

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 大名跡「市川團十郎」の襲名を控えた、市川海老蔵(44)が大ピンチ――。

 演劇担当記者が言う。

「1月に予定されていた海老蔵の企画による若手の公演『いぶき、』に続いて、3月18日が初日とされた『六本木歌舞伎2022「ハナゾチル」』の大阪公演がキャンセルに追い込まれたんです。ともに理由は関係者の体調不良、つまり新型コロナウイルスの感染者が出たためです」

 振り返れば海老蔵は、「いぶき、」と同じ1月に長女の市川ぼたん(10)と長男の堀越勸玄(9)との共演を果たした自主公演「プペル~天明の護美人間~」でも、千秋楽前日の公演中止に見舞われていた。受難が続くが、今後は團十郎の襲名を念頭に置きながら、5月の「團菊祭五月大歌舞伎」第2部における、歌舞伎十八番「暫(しばらく)」(東京・歌舞伎座)に集中することになる。

「これは昨夏の東京五輪開会式で演じた役柄。それだけに海老蔵も、既存の歌舞伎ファン以外の集客に期待を寄せています」(同)

 が、関係者の表情は暗い。

「海老蔵の歌舞伎座への出演は10カ月ぶりとなります。1年近く“本籍地”たる歌舞伎座をほったらかしにしておいて、どこまで客席を埋められるのか。松竹側は気を揉んでいますよ」

SS席チケットは3万円

 いまや斯界では、海老蔵人気は下降傾向にあるとの見方が専(もっぱ)らだという。

「かつては抜群の集客力を誇りましたが、『ハナゾチル』も『プペル』も、後方の席はガラガラだったんです。相次ぐ公演キャンセルは不可抗力ともいえますが、開演しても全体で7割ほどしか入らなかったはず」(同)

 とくに「プペル」はSS席が3万円という高額なチケット代が話題を呼んだ。が、1万円以下の席にも売れ残りが目立ったという。

「いまの海老蔵は古典を避ける一方で、若年層を意識した新作にばかり力を入れている。この“暴走”に、高齢化が進む成田屋ファンはついていけていません。といって、若い客層の獲得も、ほとんど進んでいませんから」(同)

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