B級映画のような北朝鮮の「ミサイル発射映像」 防衛省関係者は技術の進歩を危惧
「米国は反撃してくれるのか…」
肝心の“主演”がハリウッド俳優とは似ても似つかないだけに、B級映画のような滑稽さは否めない。だが、防衛省関係者は深刻な顔でこう語る。
「映像だけではなく、ミサイルも進化しています。今回発射されたのは、アメリカ全土を射程に収めるICBMと見られる。完成すれば、日本の安全を根底から脅かします」
北朝鮮は、ロシアによるウクライナ侵攻から一つの“教訓”を得たに違いないという。
「ウクライナはソ連崩壊後、米ロや中国などに説得され、国内にあった核兵器をすべて放棄しました。その結果、ロシアによる侵略を受けている。金総書記は“核ミサイルだけは絶対に手放さない”と決意を新たにしたでしょう」(同)
北朝鮮のミサイルがワシントンまで届くようになれば、アメリカの“核の傘”の信頼性も揺らぐ。
「日本が北朝鮮に攻撃された時、アメリカは自国が核攻撃を受ける危険を冒して反撃してくれるかどうか。現に米軍がウクライナに直接介入しないのは、ロシアとの核戦争を恐れているからです」(同)