B級映画のような北朝鮮の「ミサイル発射映像」 防衛省関係者は技術の進歩を危惧
映画のような演出
北朝鮮は3月25日午後、24日に発射した新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)と思われるミサイルの映像を放映した。映像はまるでB級映画のような代物だったが、防衛省関係者は「完成すれば、日本の安全を根底から脅かします」と警鐘を鳴らすのだ。
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両隣に軍の幹部を従え、巨大なミサイルとともに登場した金正恩総書記。映像はなぜかスローモーションで、勇ましいBGMが流れている。
公開されたミサイル発射映像は、従来の北朝鮮のイメージを刷新するような”進化”を示していた。
「金正恩氏と軍幹部、発射指揮所、そしてミサイル本体と、何度も目まぐるしくカットを切り替え、発射の瞬間まで緊張感を高めていきます。まるでハリウッド映画のような演出でした」(民放関係者)
上空やミサイル本体からの映像もあり、かなりの予算と手間が掛かっていると思われる。金正恩氏も革ジャンにサングラスというワイルドな衣装だったが、
「発射を指示する直前にサングラスを外す“キメ顔”のアップで、思わず笑ってしまいました」(同)
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