ロシア反体制派指導者が暴いた「プーチン」「側近」の腐敗 “甘い汁”を吸う日本人女性とは

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国税が査察

 青山ハウスを所有する英領バージン諸島に登記された法人は「デリパスカが実質オーナーを務める会社」(政府関係者)で、同ハウスを管理する都内・有明に本社を置くJ社は「ラブロフのマネーロンダリングのためのダミー会社」(警察関係者)と見られている。

 J社にはこれまで海外のデリパスカの関連会社から大量の入金があり、加えて神奈川や静岡にデリパスカの資金で物件を所有。しかし賃料収入などを全く申告していなかった。ソトイチの情報により、16年夏以降、国税当局が法人税法違反の疑いで1年以上の長期にわたって査察に入っていた。

甘い汁を吸った日本人

 実はJ社にはラブロフもデリパスカも知らない“秘密”があるという。

「ビジネス面ではラブロフの愛人が采配を振っていたようですが、J社の実務を取り仕切っていたのは日本人女性のIです。代表のMは“雇われ社長”のようなもので、実権は主にIが握っていた」

 と話すのは同社関係者。Iはラブロフが青山ハウスに立ち寄った際の食事の手配や、箱根好きのデリパスカが来日した際に彼の子供をディズニーランドに連れて行くなどの世話も担当していたという。

「J社の運営資金はデリパスカが出していましたが、Iは日本人スタッフの人件費やハイヤー代などをバレないように水増し請求。他にも自身が香港に作ったペーパーカンパニーにコンサル料名目でカネを振り込ませ、海外での不動産購入代金に充てていた」(同)

 国税のマルサが入った時、すでにIはマレーシアに移住していたため追及は免れたという。アルミ王のカネで甘い汁を吸ったのはラブロフばかりではなかったというのだ。

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