愛子さまが見せた圧巻のスピーチ力 豊かな語彙とユーモアは「並大抵ではない」

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 3月17日に開かれた愛子さまの初めての会見。コラムニストの辛酸なめ子氏は、この会見をどのように分析したのか。

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 愛子さまのお人柄と、聡明さがひしひしと伝わってくる会見でした。短い文章であれば暗記することもできるでしょうが、今回のご回答はボリュームが多いだけでなく、内容的にも多岐にわたっていました。あれだけのお言葉を、文章に書き起こしても破綻することなく、聞き手の耳に残るように伝えることがおできになるとは、並大抵の能力ではないと感じました。

 これまで皇室の方々の会見をいくつも見てきましたが、質問されたらひと言程度お答えになる、といったパターンが多かったように思います。その点、愛子さまは具体的なエピソードも交えながら、豊かな語彙(ごい)でお応えになっていたのが印象的でした。

 昨年の小室さんと眞子さんの会見では、お二人は基本、メモを見てお話をし、顔を上げて真正面を向いてキメの言葉を話していた印象です。それはそれで目力の迫力がアップして効果的でした。一方で愛子さまは、お手元のメモには目を落とさず、左右をゆっくり見渡しながら話されていました。さらに「以上でございます」といった、世間ではあまり用いられない言い回しを、お若いのに自然に身に付けられていて、それが全く違和感を覚えさせなかったのです。

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