ウクライナ「避難」と「支援」の奔流が交錯する欧州2000キロルポ(下)
ワルシャワへ逃れてきた母子たち
ドイツ・ベルリンから夜行バスに乗った私は翌朝、ポーランドの首都ワルシャワの西バスターミナルに到着した。
バスを降りるとピリッとした寒気で眠気が冷めた。気温はマイナス1度。この古びたターミナルに来るのは約3カ月ぶりだったが、その光景は一変していた。
乗降場には避難民を乗せてきたウクライナナンバーのバスが並び、子連れの女性の姿が目立つ。空き地には、食事をふるまう大型テントが建っていた。その脇に並ぶ仮設トイレに入ると、清掃が間に合わないのか、直視できないほど汚れていた。...