マスターズの「招かれざる選手」となったミケルソン “カネ”への執着で誰も助け船を出さない自業自得
「ギャンブル代を2ミリオン以上借金」
ミケルソンの問題発言は、昨年11月に米国のゴルフライターが自著の出版のために行ったインタビューで発せられたものだ。その本は今年5月に出版される予定で、そこに記されているであろう、さらなる「ミケルソン発言」に人々の視線が集まることは間違いない。
そして今年12月に、「ミケルソン発言」を暴露する別の本も出版される予定だという。この本は、2017年にインサイダー取引で逮捕され、5年間の刑務所生活となった先述の「ギャンブル王」ウォルター氏が、米国のジャーナリストと共著で出版するもので、ウォルター氏は「フィルも儲けを得た」「フィルはギャンブル代を2ミリオン以上、私に借金していた」等々を赤裸々に明かすらしい。
こうして振り返れば、ミケルソンには金銭への強い執着があったのだとわかる。しかし、その一方で、ミケルソンがゴルフ界で築いてきたもの、貢献してきたことはゴルフ界の財産になっていることも確かだ。そんな貢献者を、周囲はこのまま見捨てるのだろうか――。
ゴルフ界のレジェンドが、どこまでも堕ちていく姿を目にすることは、あまりにも悲しすぎる。
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