「硫黄島の戦い」終結から77年 米軍従軍カメラマンが撮影した「日本兵」を探すオランダ人女性

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 第二次世界大戦末期、日米双方で3万人近くの戦死者を出した「硫黄島の戦い」の終結から、今年3月26日で77年になる。戦場の様子は米軍が記録した写真資料からも窺い知ることができるが、その役を担った従軍カメラマンの孫にあたる女性が、硫黄島の戦いを生き延びた日本人とその家族を探している。【取材・瀬川牧子/ジャーナリスト】

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 その女性の名は、マリアン・イングレビー(Marianne Ingleby)さん(42)。現在オランダのアムステルダムに暮らす彼女は、英国人の父と米国人の母を持つ。つまり、硫黄島の戦地へ赴いたのは母方の祖父ということになる。米国のテレビ放送局CNBCやメトロ新聞でジャーナリストとして働いたキャリアの持ち主だが、カメラマンだった祖父の血を受け継いでいるためか、現在は写真家・アーティストとして活動している。

 そして現在取り組んでいるのが、祖父の写真と自分の写真を掛け合わせたプロジェクト「ディタッチメント作戦(Operation Detachment)」。硫黄島戦の米国側の作戦名に由来している。祖父が遺した写真に写る人物を探し求めているのも、これに関係してのことだ。今回、マリアンさんに話を聞くことができた。

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