なぜ巨大なイリオモテヤマネコの像が? 西表島に出現…異形ぶりが話題に
異彩を放つオブジェ
去年、世界遺産となった西表島(いりおもてじま)の公園に、イリオモテヤマネコのリアルな像が現れ、「公園にあるヘンな遊具」ファンの間で、その異形ぶりが密かな話題になっている。
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沖縄本島から南西約400キロの石垣島のさらにその先、西表島。島内二大集落のひとつ、大原にある公園。去年の世界自然遺産登録とタイミングを同じくして、本物が巨大化したようなイリオモテヤマネコの滑り台が作られ、のどかな風景の中で異彩を放っている。
西表島の面積は東京23区の半分で、人口はわずか2400人ほど。普段はこの公園も人影が少ないが、隣に幼稚園と小学校があり、登下校時には、ここで遊ぶ子供たちの姿がある。正式名称は「西表東部公園」、愛称は「ンママキーやまねこパーク」。島を管轄する竹富町役場まちづくり課の大嵩(おおたけ)安幸さんによると、
「平成27年、当時の小学5年生から、イリオモテヤマネコをデザインした滑り台を作ってと町に要望があり、保護者を中心に公園整備を求める署名活動も行われました」
沖縄に多い巨大オブジェ
園内の小高い場所に鎮座するこの猫は、頑丈なモルタル製で、総工費は8500万円。公園全体の完成は4月だが、滑り台は去年から使用可能となった。
日本全国、このようなビックリ遊具が設置されている公園は結構あるのだが、リアルな巨大オブジェは同じ沖縄県に多い。たとえば、小浜(こはま)島南西端にある海人(うみんちゅ)公園には、マンタが屋根になっている展望台が、伊江(いえ)島の港にも、屋根がウミガメの展望台がある。圧巻は、沖縄本島の那覇市具志宮城(ぐしみやぎ)東公園にある、アパトサウルスと思われる草食系恐竜。老朽化が進んで、胴体内部のジャングルジムは現在立ち入り禁止だが、外観から本当の恐竜の大きさがわかる。ウチナーンチュには、リアルなオブジェを好む県民性があるのかもしれない。
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