「都市ボーイズ」の岸本誠が語る、オカルトにハマった転機 小学生の時に始めた「燃えやすそうなオッサン調査」とは

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自分の仕事が答えられない

 怪奇ユニット「都市ボーイズ」として、はやせやすひろ氏と共に活動する放送作家の岸本誠さん。YouTubeなどでのオカルト動画配信で絶大な人気を博す彼に、今日の活動のきっかけを与えたのは小学生時代の友達だったという。

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「なんのお仕事してるんですか?」

 この質問をされるといつも即答ができない。初対面の人と話すときの定番の質問だし、そんなのすぐに答えればいいじゃないか!と思われるかもしれないが、何度聞かれてもドキッとしてしまう。

 放送作家、都市伝説系YouTuber、オカルト研究家、怪奇ユニットなど、名乗ろうと思えばどれも間違ってはいない。しかしどの選択肢もびっくりするほどうさんくさい。なので相手によって説明が簡単そうなものを選ぶが、すると今度は大抵「それってどんなことする仕事ですか?」という質問が飛んでくる。こうなるとまた説明がめんどくさく、それが嫌で一時期は「フリーター」と名乗っていた。

オカルトにハマった転機

 ではなぜこんな説明するのもめんどくさい仕事についてしまったのか? それについては、小学生の時の話にさかのぼらなくてはいけない。

 僕は、小学校の頃はどこにでもいるサッカー少年だった。チームの中では上手な方で、頭が痛くなるという理由でヘディングを拒否しながらもプロを目指している少年だった。

 そんな世間知らずの少年に友達のO君がある日、「ノストラダムスって知ってる?」と急に言ってきた。名前しか知らないということを伝えるとO君は得意げに少年マガジンを渡してきて「ここに全てが書いてある」と言って消えていった。「MMRマガジンミステリー調査班」という漫画だった。

 それを読んでいくとどうやら1999年に地球は滅亡するらしい。急いで読み終えたあとに残ったのは、得体の知れない恐怖と得体の知れないワクワクだった。そのワクワクに拍車をかけたのが当時テレビでやっていた「X-ファイル」という番組で、この二つをきっかけにオカルトにハマっていくことになる。

 そして気が付くと僕はO君と【NMR 西新宿ミステリー調査班】という団体を作っていた。団体といっても編集長のO君と僕しかいないのだが。

 NMRの活動は多岐にわたった。例えばX-ファイルで「人体自然発火現象」を取り上げていたら、翌日すぐに我々NMRも動かなくてはいけない。O君と僕で塀のある家に忍び込み、ブロックの穴から二人でのぞいて調査を開始する。

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