【証拠写真あり】阪神高速道路のパトロール隊員が起こしていた凄絶パワハラ

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社内調査で8年前のパワハラ事件が発覚

 高速道路でたびたび見掛ける“黄色い車”。「高速道路パトロールカー」という名前の通り、昼夜を問わず道路を巡回し利用者の安全を守ってくれている存在だ。

 が、このたび発覚したのは、この高速道路の平和を守る安全管理のプロが起こした、凄絶なパワハラ事件だ。

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 問題が発覚したのは、阪神高速道路株式会社の完全子会社で、同社が保有する道路の交通管理業務を担う「阪神高速パトロール株式会社」。パワハラそのものは8年前というから少々古いのだが、最近、別件の調査(後述)を進めていく過程で発覚したのだという。もちろん被害者の胸の内を想えば、「8年前の話を今さら」という言葉では片付けられないだろう。また、実態はパワハラという言葉では収まらない酷いものだったようだ。

 現役社員によると、

「パワハラが始まったのはその年の夏頃。四ツ橋管理所(大阪市)でのことでした。上司が部下の契約社員に対し、首を絞め上げる、後手を結束バンドで縛り上げ熱湯をかける、といった暴力行為を40回ほど繰り返していました」

加害者は格闘技経験者で90kgを超える巨漢

 度重なる暴行により、被害者が失神することもあったという。加害者は高校時代にはボクシング部に所属していたという人物で、周囲に、

「極真空手系の団体で、格闘技を嗜んでいる」

 と豪語していたそうだ。

「職務上、勤務シフトは24時間体制。そのため管理所内では8人一組で行動します。加害男性は班をまとめる係長がいないタイミングで蛮行を重ねていた」(先の社員)

 写真を見ても到底職場の光景とは思えない。どこかの格闘技道場かという感じである。被害者が苦しそうなのは一目瞭然だ。

 悪行の数々はその年の末に管理所内で発覚し、以後、暴力行為は止んだという。当時、親しい同僚には「会社に行くのがしんどい」と漏らしていた被害男性。同社では10年前にも上司のいじめが原因で部下が自殺に追い込まれている。しかし、8年前の出来事がなぜ、いま、社内で問題となったのか。

「昨年の夏頃、社内での賭けトランプが露見。それを受けて問題行為を通報するよう掲示がありました。その後、この暴力沙汰も会社に伝えましたが、未だに処分は発表されません」(同)

 要するに一つの悪事を調べていたらさらなる悪事が出てきた、ということなのである。

次ページ:会社は「ハラスメント行為は容認できない」と回答

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