阪神「大トラ騒動」でファン13人搬送…コロナ禍では懐かしさもある「酔っぱらい」の珍騒動
「こんなに救急車を呼んだのは初めて」
試合中から試合後にかけて計7台の救急車が駆けつける大騒動が起きたのが、17年6月6日のオリックスvs阪神だ。
交流戦ならではの注目の一戦・関西ダービー開催日とあって、大入りを見込んだ京セラドーム大阪では、7回終了まで指定飲料が飲み放題の「ビール&チューハイレモン飲み放題チケット」のエリアを広げていたが、これが前代未聞の“大トラ騒動”を誘発する。
0対2とリードされた阪神は、3回に鳥谷敬の3ランなど5長短打を集中して大量6点で一気に逆転。さらに6回も原口文仁の二塁打などで一挙5得点のビッグイニングをつくり、スタンドの虎党を大喜びさせた。
当然、酒量もいやがうえにも上がり、飲み放題の特典も相まって、つい羽目を外して飲み過ぎた結果、急性アルコール中毒になって倒れるファンが続出してしまう。救急車7台のほか、2台のタクシーも駆けつけ、計13人が搬送されたが、大半が阪神ファンだったという。
関係者も「こんなに救急車を呼んだのは初めてです」と目を白黒。ネット上でも「飲み放題だからたくさん飲まな損やと思ったんやろなあ」「もし甲子園で飲み放題チケットなんか発売してしまったら……エライことになりそうやわな……」などなど、話題沸騰したのは言うまでもない。
泥酔して周囲に迷惑をかけるのはもちろんNGだが、節度ある飲酒マナーを守り、ほろ酔い気分でグラウンドの選手の一挙手一投足に、声援を送ったコロナ以前の時代が恋しい今日この頃だ。
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