タモリが沈黙した「タモリステーション」 それでもテレ朝が大成功だったと喜んだワケ

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よろしくお願いしまーす

大下:今日は「タモリステーション」という場をお借りして、緊迫するウクライナ情勢について緊急生放送でお送りします。本来、「タモリステーション」、別のラインナップも用意されていたと思いますが、今夜はウクライナ情勢ということで、2時間、様々な角度で考えていきますので、タモリさん、番組をご覧いただいて、また少しご意見を伺えればと思います。

タモリ:はい。

大下:すみませんが、お付き合いください。

タモリ:はい。どうぞ、どうぞ。よろしくお願いしまーす。

――冒頭から、部外者感がアリアリだった。

「大下アナが言っていたように、『タモリステーション』の第2弾は、内容を急遽変更して放送したわけです。番組スタッフからは、『何も話さなくていいですから、お願いします』とでも言われたのか、タモリさんの目の前には、進行表や台本、メモすらありませんでした。つまりこの番組では、はじめからタモリさんは、番組冒頭とエンディングでしかコメントしないと決められており、番組製作サイド、テレ朝上層部も容認していたのだと思います」

――そして、タモリが次に口を開いたのは、『報道ステーション』の大越健介キャスターがポーランド東部メディカからのリポートを終えた後だった。大越キャスターが、こう締めくくったからだ。

大越キャスターの不意打ち

大越:……スタジオにお返しします。タモリさん!

タモリ:大越さん、どうも。あの、危険なこともあると思いますけれども、どうぞ気をつけて取材してください。ありがとうございます。

――タモリは大越キャスターから振られたので、口を開かざるを得なかったようだった。

「ポーランドにいる大越さんには、『タモリステーション』がどんな番組になるのか、詳しく伝わっていなかったのでしょうか。冠番組である以上、タモリさんに返すのは当然ですからね。もっとも、それから何度か大越さんは中継するのですが、タモリさんに振ったのはこれっきりでした」

――ここまで番組開始から5分弱だが、以降、番組ラストまで、タモリは全く話さなかった。

「大下アナと小木アナで番組は進行しましたが、タモリさんに振ることはありませんでした。大越さんの中継やゲストのコメント以外は、ほとんどがVTRで構成されており、正直言って、毎日放送している『報ステ』とほとんど一緒。ゲストの2人も『報ステ』でお馴染みの方たちでした」

――番組の最後、大下アナがタモリに話を向ける。

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